※セッションIPLは現在のバッジ分は発泡酒ですが、次回分よりビールとなります。
【いずし浪漫】
創業から20年間醸造を続けてきたケルシュに代わる新しいフラッグシップビールとして開発しました。
ビールのデザインコンセプトは「苦味を抑えた飲みやすいIPA」。
アロマは華やかで甘く柔らかに、フレーバーはみずみずしくスッキリと、苦味はなるべく控えめにすることを意識して設計してあります。
当店では観光客などクラフトビールに馴染みの無いお客様が多いため、そういったお客様にもオススメしやすいようにコンセプトを設定しました。
初めて意識して飲むクラフトビールで、その後にもっと多様なクラフトビールの世界に関心を持っていただける様に期待を込めて醸造しております。
ビアバーなど店頭にて提供する際も、印象的な香りのわりに飲みやすいので、クラフトビールに馴染みのないビギナー向け商品としてご提供していただけると良いかと思われます。
パッケージ
1997年の創業から醸造してきたケルシュのボトルを踏襲したデザインのラベルです。
出石のシンボル「辰鼓楼」を描く切り絵は、切り絵作家久保修さんの作品です。
久保修さんオフィシャルサイト
- 小麦麦芽を使用しエール酵母で中〜常温発酵させたウィートエール。
- 副原料に地元産の無農薬ブルーベリーを使用している。
- 苦味は控えめだが、大量に使用するアロマホップにより華やかなアロマを持つ。酵母由来のエステル香は控えめ。
- 小麦由来のクリーミーな泡立ちと柔らかな口当たりに加えて、ホップ由来のトロピカルでフルーティなアロマが特徴的。
- アロマの特徴:柑橘系(特にオレンジ)、パッションフルーツ
- 使用ホップ:Equinox、Simcoe、Mandarina Bavaria、Callista、Cascade
- 苦味:★★
- 香り:★★★★
- ボディ:★★★★
- キレ:★★
- 飲みやすさ:★★★★
- Alc:5%
- IBU:15
- 副原料:ブルーベリー
ブルワーからのコメント
原料に使用する大麦と小麦の比率は4:5で濾過もしていないため、冷温白濁がかなりあります。
エール酵母を使用していますが、発酵温度は10度〜18度と低く、少し長めに発酵させています。
バナナやナツメグのようなエステル香はほとんど感じられませんが、小麦由来のみずみずしく柔らかい味わいがあります。
副原料のブルーベリーは、果実をすり潰し加熱殺菌したものを、ホップとともに二次発酵中に添加しています。
ファーストインプレッションは柑橘系の香りですが、グレープフルーツのような苦味を連想させる強めの香りではなく、タンジェリンオレンジのような酸味よりも甘みをイメージさせる柑橘系の香りです。トロピカルなパッションフルーツに似た香りもあり、トータルでは甘いアロマを持つビールという印象が強いです。(奥村)
【ヴァイツェン】
2017年12月の新作ビールです。
小麦麦芽を使用するヴァイツェンです。
2018年7月提供分より、副原料を難消化性デキストリンからアニスシードに変更し、ビールになりました。
アニスシードと少量のホップ由来の香りが少しありますが、ほぼヴァイツェンらしい爽快な香りが印象的です。
軽めのボディで苦味も控えめなため、すぐに飲めてしまうヴァイツェンです。
パッケージ
Re:ヴァイツェンのラベルを、より優しく爽やかにしたデザインのラベルです。
このラベルは「女性にクラフトビールの香りを楽しんでいただくこと」をテーマに、地元デザイナーのクリエイツさんに依頼して作成していただきました。
- 小麦麦芽を使用した白ビール。
- ホップのアロマ、フレーバー、苦味はかなり弱め。
- 小麦麦芽とヴァイツェン酵母により生成される特徴的なフェノーリックなキャラクターを持つ。バナナよりはナツメグやクローブ系の香り。
- 非常にクリーミーな泡立ちと柔らかな口当たりで、とてもジューシーかつフルーティな味わいなので、ビールが苦手な人にもオススメ。
- 副原料にアニスシードを使用。
- アロマの特徴:クローブ香。ナツメグ香。バナナ香。
- 苦味:★
- 香り:★★
- ボディ:★★★
- キレ:★★
- 飲みやすさ:★★★★
- Alc:5%
- IBU:10
- 副原料:アニスシード
ブルワーからのコメント
前作【Re:ヴァイツェン】は時代の斜め前方を行き過ぎていたため、一部のコアなファンに惜しまれつつも販売終了となってしまいました。
【Re:ヴァイツェン】を提供していた頃から、「普通のヴァイツェンが飲みたい」というリクエストを多く頂いていたのと、キャラの尖った【セッションIPL】やお土産売りも必要な【いずし浪漫】とは違う、普通に飲みやすいビールを作ろうとして商品設計しています。
昔からヴァイツェンが好きで、イベントのおりなどにブルワーの諸先輩方にヴァイツェンの作り方についてご教示を仰ぎながらレシピを作成しました。
諸先輩方からは「ヴァイツェンを作るならボディは強め(重め)が良い」という声が多く、麦芽の配合やマッシング手法などもそれらに倣い、フルボディのしっかりしたビールを目指して醸造してみた弊社のヴァイツェンですが...なぜかキレのあるライトボディに仕上がりました。
醸造方法もさることながら、仕込み水の水質や醸造設備、気温等様々な要因があってビールが完成する。クラフトビールの面白いところですね。(奥村)
【セッションIPL】
※副原料をアニスシードに変更したセッションIPLの提供は、2018年9月頃を予定しています。
2017年12月の新作ビールです。
2017年に当社が初めて醸造した下面発酵のラガー、【セッションIPL ミストラル】と【セッションIPL カリスタ】が好評だったため、レギュラービールとして開発したのがこの【セッションIPL】です。
セッションIPLのデザインコンセプトは「ホップジュース」です。
より強くホップのキャラクターを感じられるように、一方でジュースの様にたくさん飲めてしまうようなライトラガーを目指しています。
下面発酵のラガーのため、雑味が少なくスッキリとしていますが、残留糖分が少ないためによりダイレクトにホップのフレーバーと苦味を感じられます。
IPAに比べると、ボディの軽さ、フレーバーのシンプルさが際立っています。ピルスナーに慣れた日本人向けのホップ強化ビールを意識して醸造しています。
パッケージ
ヴァイツェン(Re:ヴァイツェン)とは違う、いずし浪漫(ケルシュ)とも違う、明確にターゲットやキャラクターを差別化した商品のため、全く別のラベルを採用しました。
テーマは「みずみずしいホップの香りをかっこよく」です。
このラベルも地元デザイナーのクリエイツさんに依頼して作成していただきました。
- ホップを大量に使用するIPAをイメージしつつ下面発酵で醸造。
- スッキリしたラガーのため、ホップのフレーバーと苦味がより感じやすく、IBU値以上に苦味を感じられる。
- 通常の10倍(当社比)のホップによる鋭い苦味と強烈なアロマが特徴的な一方、低アルコールで飲みやすいセッションスタイル。
- 使用ホップ:Ariana、Callista、Mistral、Equinox、Mosaic、Citra、Cascade または代替ホップ
- アロマの特徴:柑橘系(マンダリンオレンジ)、トロピカル系(パッションフルーツ)、ジューシーな洋梨、桃など。
- 苦味:★★★★★
- 香り:★★★★
- ボディ:★
- キレ:★★★★
- 飲みやすさ:★★★★
- Alc:4%
- IBU:30
- 副原料:アニスシード ※2018年9月までは難消化性デキストリン
ブルワーからのコメント
昨今のIPAの流行に際し、ブルワーやクラフトビールファンの方々の中には、猫も杓子もホップ強化ビールばかりの状況を憂い、「世の中ホップジュースばっかりだ」と嘆く方が結構いらっしゃいました。
それ、いただきます。
ということで、じゃあホップジュース作ってみようということで、ビールの各要素を減らしつつホップの特徴を強化したスタイルを目指して辿り着いたのがこのセッションIPL
ベースとなるビールにはよりシンプルさを求めた結果、エールではなくラガーを選択し、さらに糖化条件もよりシンプルなビールとなるように調整、アルコールすらも減らしています。
一方でホップについては、より少なくなる残留糖分とのバランスを考えながら苦くなりすぎないように、後味に残りすぎないように意識しながら、数種のフルーツ系の香りを織り交ぜてジュースっぽさをイメージしてレシピを作りました。
副原料には、バーテンダーの男心を刺激するアニスシードを選択。まだまだRe:ヴァイツェンを諦めていません(笑)
先日のイベントで他社ブルワーの方ともお話したのですが、IPLというスタイルは実際に名乗ってはいないものの最近増えてきているスタイルみたいです。
ホップの特徴が出しやすいので、いろいろなホップのキャラクターを活かしたIPLが出てくると面白そうですね。(奥村)
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